令和6年10月(2024年10月)
【 傷んだ部材の取外しが進んでいます 】
ふくい文化財かわら版
敦賀市の西福寺、御影堂の大修理の様子をお伝えします。
御影堂の縁側の部材取り外しの工事がさらに進んでいました。
また、正面の幅12メートルの階段の踏板や、屋根頂部にある箱棟に付いていた紋飾り(菊御紋、葵御紋、巴紋)の瓦も取り外されました。
遠くから見ていた時には気づきませんでしたが、実際に目の前で見てみると、ひとつひとつの部材のスケールが大きいことに驚かされます。
こうして取り外された部材は、一つ一つ、破損状況を確認しながら修理方法が検討されていきます。
それでは、次回の修理レポートもどうぞお楽しみに!

御影堂の縁側の取り外し工事が進んでいました。(東側面)

正面の階段と縁側も取り外されています。(正面右手前から)

1ヶ月前の様子

正面階段の踏板は、長さ12メートルのケヤキの一枚板。文化財課担当Mさんが横に立つと、その長さがよく分かります。

取り外された箱棟の紋飾り。遠目では1つに見えていたものが、実際には菊御紋が4つ、葵御紋が3つに分割されて組み合わされていることが分かりました。
1つの型を組み合わせて紋様を作る、見事な工夫です。

修理前の御影堂。黄色の丸が正面階段、緑色の丸に紋飾りが見えます。