西福寺・令和の大修理だより

 

令和6年 9月 関係者向け修理現場見学会(2024年9月)


【関係者向け修理現場見学会が開催されました】


敦賀市・西福寺では9月末に、お寺の檀家さまや縁故寺院さま、そして修理事業関係者向けの修理現場見学会が開催されました。

 

御影堂を覆う覆屋の迫力に圧倒されながら、皆さま覆屋の中へ。
修理現場の設計者さんから、実際に取り外された部材を目の前に、文化財修理の解体理念について説明がありました。文化財建造物を解体する場合は、ひとつひとつ、その組み方・建て方を熟知している人が、丁寧に部材を取り外していくこと。そして、傷んだ部材の状態を一点ずつ調査しながら、修理方針を検討していくことなどが説明されました。
覆屋内の階段を登れば、眼前に広がる圧巻の大きな御影堂の屋根。画角に収まりきらない広さの屋根に、瓦がびっしりと並んでいます。設計者さんから、せっかくなので屋根瓦の説明を・・・ということで、奈良時代〜江戸時代にかけての瓦の変遷や、西福寺での瓦の葺かれ方についてのお話がありました。更に上へ登ると、妻飾りが目の前に。下からは決して見ることのできなかった丁寧な彫刻や、一枚板で作られた破風板(写真10枚目、見えにくいですが雰囲気だけ💦)など、非常に贅沢な造りになっていることを知りました。

さて、西福寺では11月10日(日)に一般向けの修理現場見学会を開催予定です(定員に達しました)。200年に一度の大修理を見学できる貴重な機会、引き続き様子をお伝えしていきたいと思います!



現場見学会はお寺さま、そして敦賀市役所さんや、修理現場関係者のみなさまのご協力で開催されました!




始めにご住職様よりお話いただきました。



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