●名勝 西福寺書院庭園(昭和7年4月/国指定名勝)
徳川中期の築造といわれ、自然の山と泉、石灯篭等の配置にすぐれ、
1400坪にも及ぶ書院庭園で、極楽浄土を地上に表現した庭といわれています。
四季を通して眺めが良く、特に新緑・紅葉の時期の美しさは、まるで別世界のようです。
昭和7年 文化省から名勝として指定されました。
●椎の樹/スダジイの樹(敦賀市指定天然記念物・新日本名木百選)
総門を入ると左右に椎の老樹があります。開山良如上人のお手植えと伝えられ、市の天然記念物に指定されています。
玄関に近いほうが新日本名木百選に選定です。樹齢650年。
(言い伝え)
昔々のことじゃ。今から650年程前になるかのう。
このあたりは、たびたび飢饉に見舞われたんじゃ。
村人は食べるものも無くてみんな苦しんでいた。
それを見て哀れんだ西福寺の良如は、何とか助けてやれないものかと
一生懸命考えた。ある晩のことじゃ。
夢に阿弥陀如来が現れて言うことには、
「椎の木を植えよ。椎の実は飢饉の年には豊作になる。
それで村人を助けてやりなさい。」とお告げがあったのじゃ。
良如上人はたいそう喜ばれ、早速、椎の木を植えたんじゃ。
それからというもの、飢饉の度にこの椎の木は大切な食糧として
村人を助けた。西福寺の椎の木は、今でも村人の誇りだとさ。
●鬱金桜/ウコン桜
松平忠直公の寄贈にして福井城内から移植されたと伝えられています。現木は3代目です。
淡い黄緑の八重桜を咲かせます。
●小町桜
正親町天皇から中興道残上人がいただいたと伝えられています。
●高野槙
玄関前にあり、41代静誉定玄上人の大本山黒谷へ転進の記念樹です。