書画・工芸品

■国指定 重要文化財

 

・孔雀鎗金経箱

  くじゃくそうきんきょうばこ (元時代)

 

 

名称 孔雀鎗金経箱 │ くじゃくそうきんきょうばこ
時代 元時代
種類 国指定 / 重要文化財 / 工芸品
指定 (指定年月日)平成 5. 1.20 (指定番号)工2543号
  この経箱は、印籠蓋造りの箱で、表は黒漆地に、線刻して金箔を押した鎗金の技法(現在の沈金)で文様が表されている。内側は朱漆地で、蓋の裏には「明慶寺前、宋家造」の銘があり、元の明慶寺前の宋家という工房で作られたものと分かる。これらの鎗金作品は、中世に多く舶載され、日本においても鎗金(沈金)が始められる基となった。

 

 

 

 

 

・絹本著色 主夜神像

  けんぽんちゃくしょく しゅやしんぞう (高麗時代)

 

 

名称 絹本著色 主夜神像 │ けんぽんちゃくしょく しゅやしんぞう │
時代 高麗時代
種類 国指定 / 重要文化財 / 絵画
指定 (指定年月日)明治33.4.7(指定番号)絵308
 
  主夜神は夜を司り、衆生の危険や恐怖を除く神とされる。朝鮮では海上交通の守護神として広く信仰されていたようである。画中に「功徳主或安郡夫人」の銘があることから、朝鮮で制作されたものと考えられる。また裏面には宋人朱仁聡が寄進したと記されている。
  本図は紺地に繊細な金泥で描かれている。画面中央に大きく主夜神像を、上部の円相中に観音を、下部に善財童子を描く。制作年代は高麗末と考えられる。寸法は縦161.0cm、横91.0cm。

 

・絹本著色 観経変相曼荼羅図

  けんぽんちゃくしょく かんぎょうへんそうまんだらず  (鎌倉時代)

名称 絹本著色 観経変相曼荼羅図 │ けんぽんちゃくしょく かんぎょうへんそうまんだらず
時代 鎌倉時代
種類 国指定 / 重要文化財 / 絵画
指定 (指定年月日)明治33.4.7 (指定番号)絵309
 
  観経変相曼荼羅は、阿弥陀浄土変相図に、より容易な極楽浄土の観相を目的とした観無量寿経の思想が取り入れられて成立したもので、当麻曼荼羅とも言われる。
  本図は外陣と内陣に分かれ、外陣左には阿闍世太子の物語が、下には上品上生から下品下生に至る極楽浄土の種類が、右には釈迦が韋堤希夫人に極楽浄土を観ずる方法を教える様子が描かれている。内陣には阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩を中心とした極楽浄土の様子が描かれている。
  制作は鎌倉時代と考えられている。寸法は縦205.0cm、横135.0cm

 

 

 

・絹本著色 阿弥陀如来像

  けんぽんちゃくしょく あみだにょらいぞう  (南宋時代)

 

 

名称 絹本著色 阿弥陀如来像 │ けんぽんちゃくしょく あみだにょらいぞう
時代 南宋時代
種類 国指定 / 重要文化財 / 絵画
指定 (指定年月日)明治34. 8. 2 (指定番号)絵310
 
  本図は蓮華に乗り、来迎する阿弥陀如来を描いたものである。阿弥陀如来は朱の衲衣をまとい、通常日本では画面左上から右下へと来迎するが、逆向きで来迎する姿で描かれている。
  制作は南宋時代、寸法は縦140.0cm、横50.0cm。

 

 

 

 

 

・西福寺一切経勧進経  25巻

  さいふくじ いっさいきょうかんじんきょう  (奈良時代~室町時代)

 

 

名称  西福寺 一切経勧進経 │ さいふくじ いっさいきょうかんじんきょう
時代 奈良時代~室町時代
種類 国指定 / 重要文化財 /  書跡・典籍・古文書
指定 (指定年月日)大正 3. 4.17  昭和41. 6.11追加指定 (指定番号)書417号
  西福寺に伝来する一切経は、室町時代に畠山祐順入道の発願で一切経の勧進が行われたときのものであり、後花園天皇をはじめ多くの人から寄進されたものである。その際にどれだけの経巻が集められたのかは不明であるが、これら25巻の経巻はその際の遺巻とみられるものである。内容は多種多様で、時代も奈良時代から鎌倉時代に及ぶ。25巻中21巻が奈良時代の写経である。

 

 

 

・紙本墨書 般若心経二条持基筆

  しほんぼくしょ はんにゃしんぎょうにじょうもちもとひつ  (室町時代)

 

 

名称 紙本墨書 般若心経二条持基筆 │ しほんぼくしょ はんにゃしんぎょうにじょうもちもとひつ
時代 室町時代
種類 国指定 / 重要文化財 /  書跡・典籍・古文書
指定 (指定年月日)大正 3. 4.17 (指定番号)書418号
  西福寺には、室町時代に畠山祐順入道の発願で勧進が行われた一切経が伝来しているが、本経巻は、時の関白であった二条持基が一切経勧進の結縁のために書写し、寺に送ったものである。一切勧進経と共に西福寺に奉納された。縦27.9cm、横52.0cm。経文の上下に金銀切箔を散らした美しい料紙が使われている。



■福井県指定 有形文化財

 

 

・八十一難経版木 6枚

   はちじゅういちなんぎょうはんぎ  (室町時代)

 

 

時代 八十一難経版木 │ はちじゅういちなんぎょうはんぎ
種類 県指定/有形文化財 / 工芸品
指定 (指定年月日) (指定番号)
  本版木は、天文5年(1536)に朝倉孝景が医師の谷野一栢に命じて復刻したものの残欠と考えられている。版木は6枚伝来しており、1枚の版木に片面に2枚分(4頁分)が彫られている。
 寺伝によると、国吉城主の粟屋勝久が一乗谷落城の際に戦利品として持ち帰り、後に西福寺に寄進したものであるという。寸法は縦25.5cm、横88.0cm。

 

 

 

 

・絹本著色 観経曼荼羅図(序文)

   けんぽんちゃくしょく かんぎょうまんだらず(じょぶん) (高麗時代末)

 

 

名称 絹本著色 観経曼荼羅図(序文) │ けんぽんちゃくしょく かんぎょうまんだらず(じょぶん)
時代 高麗末
種類 県指定 / 有形文化財 / 絵画 
指定 (指定年月日)昭和55. 3.11 (指定番号)福井県指定第221号
  本図は観無量寿経の序文義を単独の曼荼羅としたもので、下方から上方へと三つの場面が描かれている。下段には阿闍世太子が父を幽閉し、母を殺害しようとして戒められる場面、中段には母が極楽浄土の観相を釈迦に願い、釈迦がそれに応えて弟子を遣わした場面、上段には釈迦が眉間から光を放って極楽浄土を現した場面が描かれている。
  寺伝によると大陸から請来されたものという。制作は高麗末頃とされる。寸法は縦148.5cm、横112.5cm。

 

 

 

 

・絹本著色 放光菩薩像

  けんぽんちゃくしょく ほうこうぼさつぞう  (高麗時代)

 

 

名称 絹本著色 放光菩薩像 │ けんぽんちゃくしょく ほうこうぼさつぞう
時代 朝鮮・高麗時代
種類 県指定 / 有形文化財 / 絵画
指定 (指定年月日)平成28年3月25日 (指定番号)福井県指定第420号
 
本図は西福寺の宝物のひとつで、天蓋の下に正面を向く地蔵菩薩像と観音菩薩像を並立に描く。中国では、本図のように地蔵と観音を並立に描いた画像が光を放ったという奇跡が起きたことから、このような画像を「放光菩薩」と称する。中国での作例は多くみられるが、朝鮮半島や日本での作例は極めて少ない。

制作は高麗時代(918-1392)。赤・緑を基調とした濃厚な色彩と金泥を多用する点、朱の衣に配された細かい金泥円文、桃色を施した体などの表現は、高麗仏画の特色をよく表す。

李氏朝鮮時代(1392-1910)には仏教弾圧の政策がとられたことから、高麗仏画は貿易品や土産物等としてその多くが国外に流出し、現在確認されている高麗仏画の約90%が日本で保管されている。西福寺に伝来した由来は不明であるが、日本海側有数の湊町として栄えた敦賀の歴史を物語る貴重な文化財である。




・西福寺文書  1,269点

  さいふくじもんじょ (鎌倉~昭和)

 

 

名称 西福寺文書 │ さいふくじもんじょ
時代 鎌倉~昭和
員数 1,269点
種類 県指定 / 有形文化財 / 書跡・典籍・古文書
指定 (指定年月日)平成17. 5. 6 (指定番号)福井県指定第351号
 
  西福寺文書は、文保元年(1317)山内資綱置文以下、1,000点を越える文書・記録(版本を含む)からなる。そのうち寛永5年(1628)以前のものが約300点を占める。中世文書の大半は売券・寄進状・安堵状で、土地所有や寺領経営の実態を知ることができる。近世文書は、寺領であった原村関係のもの、本山との関わりを記したもの、寺院運営がわかる役僧らの日記類、寺院の経営状態を示す各種証文類などからなる。近代以降のものは明治期の寺院明細帳から地券や冠婚葬祭関係の文書まで、雑多なものを含むが、中世以来当地に存在し続けた西福寺の近代化を知るために貴重なものである。

 

 

 朝倉義景、織田信長、大谷吉継など、敦賀を治めた歴代武将たちの書状も数多く残っている。

 

 

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